1837-1913(天保8-大正2)
風景
1868-77年(明治初期)頃 紙、油彩 31.0×45.0cm 平成17年度 山梨尚彦氏寄贈
徳川幕府最後の将軍、徳川慶喜が描いた油彩画。最近の調査で、慶喜真筆であることが分かった。厚紙に手製の油絵具で描かれている。風景が描かれた場所など詳しいことは、分かっていないが、慶喜は自ら写真を多く撮影したので、それらが組み合わせられて、実際にはない理想の風景が描かれた可能性がある。明治初期の油彩画の源流を探ることのできる貴重な作品であり、歴史資料でもある。