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ヴァランシエンヌ、ミシャロン、ターナー、モネ、…。
 印象派のルーツを探る、若い画家たちが描いたイタリアの光。


平成16年6月22日(火)〜8月15日(日)


フランツ・カテル《ローマ、ヴィッラ・ドーリア・パンフィーリの庭園》
ロンドン、マティッセン・ギャラリー
 
 澄み渡る青い空、降り注ぐまばゆい光、勢いよく枝葉をのばす木々、古代の面影を残す壮麗な神殿、古代とルネサンスの美術遺産。力強く開放感にみちたイタリアの自然と芸術は、画家や文人を含め無数の旅行者をアルプスの北側から引き寄せ、魅了してきました。そのイタリアで18世紀の後半、一つの大きな出来事がおこりました。画家たちが、画材を家から戸外に持ちだし、目の前の風景を油絵具ですばやく描くようになったのです。
 オイルスケッチと呼ばれる油絵具による風景写生は、当時ローマに滞在していた各国の画家たちによって実践され、その後爆発的に広がっていきました。それまで家のなかで描かれていた風景画は、アトリエの芸術から戸外の芸術へと変化していったのです。自然の素顔を戸外で直接捉えたオイルスケッチは、生気と新鮮さにみちた新しい風景画として、いま世界で脚光を浴び、19世紀フランスに花開いた印象派の源流としても大きな注目を集めています。
 今回の展覧会は、1780年から1850年までに描かれたオイルスケッチに焦点をあてています。鮮やかな色彩と自由な構図による出品作品は、これまで紹介されてこなかった絵画の領域を見せてくれます。メトロポリタン美術館をはじめ、ニューヨークやロンドンの個人コレクターの全面的な協力を得て実現した待望の本展を、この機会にじっくりご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。
 なお、静岡で企画された本展は、シドニーのニューサウスウェールズ州立美術館とメルボルンのヴィクトリア国立美術館に巡回され、日本とオーストラリア両国の国際的な文化交流に貢献することになります。
 

世界が注目する展覧会。静岡からオーストラリアへ巡回!!

巡回先
■2004年 9/4〜10/31  Art Gallery of New South Wales, Sydney
■2004年 11/19〜
  2005年 1/16 
The National Gallery of Victoria, Melbourne


開館時間:

10:00〜17:30(入館は17:00まで)

夜間開館: 毎週土曜日は午後20:00まで開館(入館は19:30まで)
休 館 日: 毎週月曜日(ただし7月19日(月)は開館し、20日(火)は休館)
観 覧 料:

一般・大学生:1,000円(800円) 小・中・高生:500円(400円)

( )内は前売り・20名以上の団体料金
70歳以上の方、または身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は無料
収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
主  催:

静岡県立美術館、静岡新聞社・静岡放送

協  賛: 三共株式会社、JR東海
協  力: 日本航空
企画協力: マティッセン・ギャラリー(ロンドン)
お問い合せ/Tel.054-263-5755
●テレフォンサービス(054-262-3737)にて展覧会情報等をお知らせしております。

主な出品作品

レストランで特別料理

展示日程 ロダン館 屋外彫刻 企画展実績
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