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モナ・リザ 100の微笑展


平成12年4月4日(火)〜6月11日(日)



モナ・リザ 100の微笑展
 ダ・ヴィンチの手を離れたモナ・リザたち−模写から創造へ <

 あのダ・ヴィンチの名画「モナ・リザ」がこの世に生まれてもう500年。絶世の美女はこの500年間にたくさんの子孫をもうけていたのをご存じですか?この展覧会にはモナ・リザをイメージの源泉とする約120点の子孫たちが賑やかに集います。
 古くはダ・ヴィンチと同時代の弟子等にはじまる模写。写真のなかった時代には模写は高値で取引され、特にあの「モナ・リザ」の模写ともなればその精密さは腕試しの種、正にひっぱりだこでした。
 名画にあやかりたい気持ちは、時代によって様々な形で現れます。19世紀には、かのミレーがモナ・リザに似せて新婚の妻ポーリーヌを描き、モナ・リザ風の個性的肖像画が多数現れました。
 さらに現代に近づけば、今度はいたずら心が頭をもたげます。絶世の美女に悪戯書きよろしくひげをつける!現代美術の扉を大きく開いたマルセル・デュシャンの「L.H.O.O.Q」は、名画にだってどんなことでもできる、と作家たちに思わせたようです。モナ・リザの姿形を転用して恐竜モナ・リザを出現させたり、絵葉書をたくさん並べてモナ・リザの洪水、持ち運び可能なトランク入りモナ・リザ、果ては幼い13歳のモナ・リザを想像するだけでなく、ただいまポーズは休憩中のモナ・リザ不在のバルコニーまで現れます。日本の代表作家森村泰昌に至っては、男性である自分がモナ・リザに扮して、作品におさまっているのです。
 絶世の名画は、作品そのものが人々を感動させるだけでなく、作家たちに無限の想像力を与えつづけました。いえ、そのような想像力を与えつづけているからこそ、比類ない名画と呼ばれているのではないでしょうか。
 優美な貴婦人、華麗な変身、冗談めかした仮装、様々なモナ・リザが集う仮面舞踏会。500年の時をこえて開催されるこの舞踏会に、迷いこんでみませんか。


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