日本画の情景
静岡県立美術館・滋賀県立近代美術館共同企画展 日本画の情景−富士山・琵琶湖から |
高さでは富士山、広さでは琵琶湖−静岡と滋賀は、日本一の山と湖のある県です。
その両県の美術館が所蔵する日本画の名作たちが合流し、テーマ別に展示されます。出品作97点、重要文化財2点。山と湖に恵まれた美術館からの発信、それが「富士山・琵琶湖から」の第一の意味です。 両館の日本画コレクションは、共通して室町時代から現代にいたる作品で構成されていますが、それぞれ個性的です。静岡には、横山大観や竹内栖鳳など近代の優品とともに、狩野探幽や円山応挙、池大雅など江戸時代の名品がそろい、滋賀には、室町期の近江名所図屏風などの重要作とともに、速水御舟や安田靫彦をはじめ近江の代表作が多数あります。主題面では、静岡に富士山、滋賀に琵琶湖の絵がやはり多い−そこで展示はそこから出発。展覧会名、第二の意味です。 4つのセレクションから、5世紀にわたる日本画の歴史を縦断的に展望、キーワードは「富士山と琵琶湖」「東京(江戸上方)と京都(上方)」です。自然表現の魅力、日本画の西東の違い、あなたの目でぜひ実感ください。 |