ヘッダー2

風景画ができるまで


平成13年2月2日(金)〜3月11日(日)


ロンドンのテムズ河沿いにあるコートールド・ギャラリーのコレクションは、印象派や後期印象派の絵画ばかりでなく、弁護士のロバート・ウイット卿(1872-1952)から贈られた約4,500点の素描によっても折紙付きのものとなっています。本展は、その素描コレクションから風景素描100点と風景版画100点を選び、16〜17世紀オランダ・フランドルにおける風景画の成立と発展を紹介します。
イタリアの画家たちが、神話の神々や聖書の人物を力強く描いたのに対して、北方の画家たちは風景を描くことに大きな興味をおぼえました。風景画は、まさに北方の画家たちの本領が発揮された分野でした。ブリューゲルの活躍した16世紀フランドル(現在のベルギー)では、宗教的な主題を含む空想性の強い風景が描かれました。奇岩の立ち並ぶ現実離れした風景はその好例でした。一方、17世紀オランダの画家たちは、フランドル絵画の宗教性と空想性から抜け出し、広く平らな国土を写実的に描きあげました。また、17世紀フランドルでは、目もあやなルーベンス絵画の影響をうけ、明るく豊かな色彩による風景画が新たにうまれました。
こうしたオランダ・フランドル風景画の成立と発展は、油絵ばかりでなく、自由で生き生きとした素描の相次ぐ制作によって、着実に促されました。ロバート・ウイット卿の愛した多彩な出品作は、北方における風景画の歩みをさりげなく示すとともに、ペンやチョークを自在に操る画家の呼吸も伝えています。普段見ることのできない風景素描の世界を、この機会に是非お楽しみください。


展示作品リスト



展示日程 ロダン館 屋外彫刻 企画展実績
TOP MENU

ロゴマーク Copyright (c) 2001 Shizuoka Prefectural Museum of Art
禁無断転載・複写