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2005ロダン館特集展示Vol.3

「パリの哄笑こうしょう ― ドーミエの風刺版画」

平成17年11月15日(火)〜12月18日(日)

ロダン館 1階 展示室2



「博愛家ロベール・マケール」 

 「画家ロベール・マケール」
オノレ・ドーミエ《カリカチュラーナ》1836−38年 紙、リトグラフ・手彩色、当館蔵より
  1789年―。フランス革命が起こった年です。 王や貴族から民衆の手に政治の実権は移りましたが、19世紀に入ってからもフランスの政治的混乱は続きました。 美術も、美術を作り出す芸術家も、主張すべきことがあまりに多かった時代―。
  風刺とは、社会・人物の欠陥や罪悪などを遠まわしに批判することを言います。 美術の世界でも、世の中の風潮や政治、社会または個人の愚劣さなどをあてこすることを目的として、 機知的・冷評的に描くジャンル、すなわち風刺画というジャンルが16世紀に生まれました。
  19世紀前半、オノレ・ドーミエ (1808−1879) は新聞や雑誌などのマス・メディアを中心に、4千点以上の風刺画を発表し続けました。 今回ご紹介する 《カリカチュラーナ》 は、お金にうるさく道義心に欠けるロベール・マケールという人物を主役にした100点連作です。 さまざまな職業に人物に化けて人々や社会を欺くロベール・マケールは、お金に人々の関心が集中した近代社会への風刺にほかなりません。 またそうした姿は、時代を超えて私たちの生きる現代社会の本質にも通じるものがあります。 多彩色のリトグラフで制作された、時が過ぎても色褪せない魅力をもつシリーズをお楽しみください。

(※「誘惑の光景展」「ロダン館・収蔵品展」へ入場の方は無料でご覧いただけます。)
出品リスト

2005ロダン館特集展示Vol.1

2005ロダン館特集展示Vol.2


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