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技法セミナー
「コンピューター・グラフィックスの世界-絵が動き出すまで-」報告

講師 加藤 恒雄氏


1月21日

 近年、家庭のパソコンで手作り年賀状を楽しむ方が増えてきたと聞いている。高校ではコンピューター・グラフィックス(以下CG)のソフトを利用した授業が数年前から行われている。もはや、コンピューターはわれわれの生活の一部になりつつある。こうした現状があってからか、70名を越す参加者が実技室に集まった。
 今回の技法セミナーは、まずCGの基礎に関する講義から始まった。立体グラフィックスに使うワイングラスの形や絵柄・背景、2Dアニメーションに登場する魚や蝶をIllustrator、Photoshopの2DGソフトを使って実際に制作した。次に3Dソフト(Swivel 3D Professional 2.0J)を使って平面だったワイングラスを立体的に作り出した。また、ワイングラスをより本物らしく見せるためのテクスチャーの操作や、ライティング技術の紹介もあった。最後に2Dアニメーションに(Strata Studio Pro)の紹介があった。Illustratorで制作した魚が金魚鉢の中で見事に泳ぎ出し、その周りを蝶が舞った。作品制作をするにはCGに関する知識はもちろん、描写や発想する力に加え、演出や脚本の能力も必要であること。それぞれのソフトには得手不得手があるので、長所を生かしていろいろなソフトと組み合わせる必要があることが判った。
 参加者によると、趣味ではなく仕事としてCGの技術習得が必要になってきているようだ。中学では技術の授業でCGを扱っている学校もあるらしい。また、CGで作品制作するというより、多色刷り版画制作の一過程としてCGを利用している参加者もいた。CGという分野は、芸術の中で一定の評価をまだ勝ち得ていない。しかし、正当な評価を目指し活動する人材が、着実に育っていることを参加者の熱気から感じた。

 (当館主査 柏原幸泰)

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