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ケルン市立ヴァルラフ=リヒャルツ美術館 コルブー財団所蔵
印象派のあゆみ

10月27日(日)〜12月8日(日)
-61点の作品でたどる色彩の饗宴-

 さて、芸術の秋も深まって参りました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。当館では来る10月27日(日)から12月8日(日)まで、「印象派のあゆみ」展を開催いたします。本展では、ドイツ・ケルン市立ヴァルラフ=リヒャルツ美術館から、印象派とその前後の作品61点の作品を、選りすぐってご披露します。

 まず、印象派に先立つバルビゾンの画家ジャン=バティスト=カミーユ・コローや、ナルシス・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ、またテオドール・ルソーやジャン=フランソワ・ミレーなど、重要な作家が目白押しです。

 やはり印象派に先立つ作家・エドゥアール・マネも、欠かすことは出来ません。本展に出品される彼の《アスパラガス(静物)》には、ものを見るマネの透徹した眼差しが感じられます。それはほとんど、静かな迫力とも言うべきものでしょう。レアリスムの画家、ギュスターヴ・クールベの作品も出品されます。

 カミーユ・ピサロやクロード・モネ、オーギュスト・ルノワールら印象派の作家の名前には、すでに皆様おなじみではないかと思います。彼らが試みた、屋外の光の輝きや微妙な大気・雰囲気の表現などは、作品に触れる「眼の楽しみ」というものを与えてくれます。

 ポール・セザンヌやポール・シニャックらの作品は、印象派の作家たちの仕事をさらに推し進めています。彼らは自然から受け取った印象を、独自の構成原理や描写方法を用いることで、さらに堅牢な、あるいはきらびやかな画面を作り上げていったのです。

 複雑な意味や、深遠な主題、そういったものを読み解いていくのも、確かに美術の楽しみの一つではあります。ですが、ただそこにあるきらびやかな情景に心をゆだね、じっくりと味わうという仕方もまた、私たちに一時のやすらぎを与えてくれるものでしょう。輝く色彩と光の饗宴、どうぞ皆様の目でお確かめ下さい。

(当館学芸員 新田建史)
エドゥアール・マネ
《アスパラガス(静物)》
1880年 油彩・カンヴァス
カミーユ・ピサロ
《ヴァランジュヴィルのぶどう畑
1899年 油彩・カンヴァス
information
会 期:10月27日(日)〜12月8日(日)
入場料:一般・大学生 1,100円(900円)
    小・中・高校生 500円(400円)
※( )内は団体20名以上、および前売料金
※収蔵品展、ロダン、ウイング、ブリッジ・ギャラリーもあわせてご覧いただけます。

●特別講演会
「印象派で語る美術の印象」  講師:加藤淳氏
(プロデューサー、デザインプランナー、 TBS系 「さんまのスーパーからくりTV」にレギュラー出演中)
日 時:11月10(日日)
     第1部 14:00〜14:45 当館講堂にて
     第2部 15:00〜15:30「印象派のあゆみ」展会場にて(有料:900円)
(往復ハガキに住所・氏名と、第1部、第2部両方に参加されるか、どちらか片方のみ参加かを明記の上、当館学芸課・印象派のあゆみ係りまでお申し込み下さい。抽選で200名様までご入場いただけます。ハガキ1枚で2名様までお申し込みいただけますので、人数を明記して下さい。応募〆切は、10月19(日土)です。
問合せ:054-263-5755 静岡県立美術館総務課

●フロア・レクチャー
当館学芸員が、展覧会の見どころについて語ります。展示室にて
申込不要。ただし入場料が必要です。
11月3日(日)、 24日(日) 14:00〜


「印象派のあゆみ」展

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