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美術館学校連携普及事業
 アマリリス66(夏)号で、美術館学校連携普及事業の紹介をしました。インストラクターに増田洋子さん、助手に遠藤寿恵さん、北原三紗子さんを招き5月からスタートしたこの事業は、昨年12月で完了(全60日問)しました。
 今年度から完全実施となった新学習指導要領に「鑑賞教育の充実と美術館等の積極活用」が明記され、学校、家庭、地域が運携・分担して教育にあたることが掲げられました。地域社会(美術館など)には、知識を得るだけの「学習の場」から、自ら問題を発見し解決していくという「豊かな学びの場」への変化が要求されています。本事業は、このような要求に応えるために「緊急地域雇用創出特別基金(厚生労働省)」の助成を充当して実施しました。
 実際には、美術館のことを調べに、学年やグループ単位で来館されるケースが増えました。中学校の場合は宿泊訓練を兼ねて行われるケースがあり、小学校は公共の交通機関を利用して移動する訓練と併せて実施されたようです。この場合には、普段は入れない美術館の裏側まで案内し、その機能やそこで働く人について紹介しました。学芸員の仕事について学ぶ職場体験(中学生)も受け入れました。またこれに関連して、中学校の進路講演会に招かれ、学芸員が話しをするケースも増えました。
 将来的に、絵が好きでずっと描きつづける人は少ないだろうけど、鑑賞者になる人はいる。つまり、生涯学習の中の鑑賞教育も重要視されています。美術館には、「文化を育てる」という使命があります。この流れに乗り遅れないよう、来年度も実施されるこの事業では「鑑賞者を育てる」本来の役割に、更に力を注いでいきたいと考えています。
(当館主査 柏原幸泰)
「裏方ツアー」三島市立南中学校
(警備室前)

  「金沢健一《音のかけら》を用いた美術鑑賞」
静岡聲学校幼稚部


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