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夏季自由工房 想い出ぎゅっとBOX
 夏休み中に開催された収蔵品展「今日の美術−彩」の鑑賞と実技をあわせたワークショップを開催しました。
 このワークショップは、まず展示室での鑑賞から始まります。出品作品の中から、美術館が選んだ三つの作品(田中敦子《1985 A》,モーリス・ルイス《ベス・アイン》,李禹煥《線より》)をじっくり鑑賞します。次は実技室に戻って、いま見てきたばかりの作品を作家の気持ちになって描いてみます。
 例えば、李禹煥作《線より》だったら、「精神統一して、一本の線を描くことに集中する。描く時は息を止めて一筆入魂する。」といった具合です。60cm四方の紙の裏側には既に展開図が描かれていて、それをカッターナイフで切り抜き組み立てると箱(10×10×10cm)の出来上がりです。二次元の作品が、三次元の作品に生まれ変わる面白さと、描いた作品が正立方体の六面に予想できない形で現れる意外性を楽しんでいただきました。カラフルな色使いが人気の理由でしょうか。子ども達が最も好んで選んだ作品は、田中敦子《1985 A》でした。
 8月8日、12、13、14、15日の5日間、午前と午後の計10回の参加者は45名。お盆の時期と重なったため、家族そろっての参加や帰省中の方の参加が目立ちました(子ども36名、大人9名)。箱を開けるたびに、家族みんなで作ったことやお気に入りの絵が浮かんでくる。そんな美術館で過ごした夏休みのひとときの想い出を、参加者それぞれがぎゅっと詰め込んでお持ち帰りいただけたと思います。
〈インストラクター 内海健夫・鶴谷由子・橋本薫〉
(当館主査 柏原幸泰)
展示室での様子
(李禹煥《線より》を前にして)
出来上がった作品
(モーリス・ルイス《ベス・アイン》から)


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