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静岡New Art 展(前期)報告

 静岡New Art「わたしの居場所」展は、静岡ゆかりの若手作家を、一年を通して紹介する連続企画です。「生きろの人」鈴木貴博さんの講演(4/19)を皮切りに( 詳細は本誌70号、p.2を参照)、ここまで村上暁子さんと佐原路子さんの2人が、美術館内に自分の「居場所」を見つけ出して、作品を設営しました。
 村上さんは、狭く低い入口から、急に広く高い空間が広がるエントランスホールの作りに興味を抱き、天を見上げる敬虔な気持ちを作品に込めました。作家が両手を広げた大きさで作られた作品は、まさに彼女の居場所を美術館内に示すものでもありました(6/3−29)。ほぼ同じ場所を選んだ佐原さんの作品のひとつは、しかし図書室の前という点が興味深かったです(7/29−8/24)。情報化社会における自分のアイデンティティを探る彼女の姿勢は、ひいては美術館と情報との関係を照らし返すものでもありました。滝のように降り注ぐ無数の情報の中から、美術館は何を選択し、そして何を発信するのか・・・「わたしの居場所」を探ることは、現代美術や、さらには美術館の社会的な居場所を見つめることにもつながるのではと、企画者は考えています。
 9月から年明けの1月まで、また後半期3人の若者達が、美術館に臨みます。ご期待ください。

(当館学芸員 堀切正人)
村上暁子《circles 》2003年
銅版画(アクアティント)・銅板
高さ896.0cm
佐原路子《trace.2 ささやかな出来事》
2000年 新聞記事(2000/8/1〜8/7)ほか
長さ422cm 高さ132.5cm


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