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美術館問はず語り 「名品図録、ただいま制作中」




 船頭多くして船山へ登る、と言いますが、大人数で一つのことに取り掛かってみると、なかなかまとまらないものです。
  実は当館では20周年を期に、当館コレクションの特徴をご覧いただくための、名品図録の制作を始めています。1991(平成3)年、1996(平成8)年にもそれぞれ、『静岡県立美術館コレクション選』を刊行しているのですが、前のものからも10年経っておりますし、コレクションのふくらみにも少しずつ幅が出てきましたから、「もうそろそろ、新しいものをまとめては……」という話になったのです。
  そこでI主任学芸員とともに不肖小生も編集を担当、各職員の意見のまとめ役になった訳ですが、これがなかなか、どうして、それぞれに一家言あるものですから、「図版を大きく」「もっと沢山作品を載せよう」「いや、点数を減らして贅沢に」「この版型じゃ、持ちにくい」などなど……
  そんなミーティングを繰り返す中、出てきたのがH主任学芸員の至言「シッポまでアンコの詰まったたい焼きのような、そんな本になるといいですなぁ。」
  これが一同の心に何やら響き、そうだよな、手に取って、どこから食べてもしっかりアンコが詰まっているって、いいもんだよな、ということになり、話は大きく転回。全体の構成や章立て等々、トントンと(紆余曲折は、まあ、あったにせよ)進み始めたことでした。
  という訳で、滋味の詰まった名品図録を目指し、職員一同頭をひねっているところです。どうぞご期待のほどを。
(当館学芸員 新田建史)


さて、あんこの具合は



 


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