新収蔵品

新収蔵品

2016年静岡県立美術館 新収蔵品

油彩(日本)

大庭大介 1981(昭和56)-

画像:大庭大介の作品「LOG (Icefall)」
《LOG (Icefall)》2014(平成26)
アクリル、綿布 228.0×522.0

静岡県袋井市出身の作家、大庭大介(1981~)の《LOG-Ice fall》は、寒い冬に、滝全体が凍結してできる風景(氷瀑)のイメージを、白と青の比率を変えた12の色調を使い分けて、描き出した作品です。横5メートル、縦2メートルを超える大きな画面を、1センチ角程度の枡目に分割して、1枡ずつ塗り分けています。絵具に含有された偏光パールの効果により、展示空間での照明のあたり方や、鑑賞者の視点が移動するにしたがって、描かれたイメージや色彩が、変容して見えます。

版画

ロバート・ライマン 1930 -

画像:ロバート・ライマンの作品「4枚に分かれたエッチング」
《4枚に分かれたエッチング》1972
紙、エッチング

ロバート・ライマン(1930~)は、1950年代半ばに白のモノクローム絵画を発表して以来、常に、一つの傾向にとどまることに抵抗して、様々な支持体と素材、技法によって未知の領域を探求して来た、アメリカ出身の作家です。《4枚に分かれたエッチング》は、4枚組の作品で、一枚ごとに別々に刷られたイメージが、四枚目で重なり合うという、コンセプチュアルな志向と、遊び心がうかがえます。

重野克明 1975(昭和50)

画像:重野克明の作品「幻のホームラン」
《幻のホームラン》2013(平成25)
紙、エッチング、ドライポイント、アクアチント
46.5×59.0

重野克明(1975~)は、表現力に富んだ線描を得意とし、銅版画を主としながら、幅の広い表現方法に取り組んでいます。日常の身近な風景や出来事に加えて、メディアに流通するイメージ、過去の美術作品などを源泉に組み立てた、現代感覚と懐かさが同居する作品を制作しています。
《幻のホームラン》では、まだ見ぬホームランを夢想しながら、庭でバットをスイングする、作者自身が描かれています。左の円形の物体は、野球のボール。建物は、作者が現在住んでいる、茨城県水戸の、古い木造の自宅と、周辺の景色を克明に描いたもの。学生時代、清水の三保にある中学、高校の野球部に所属して、日々、練習に明け暮れました。野球やスポーツをモチーフにしたイメージが、しばしば現れます。

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静岡県立美術館 学芸課
TEL. 054-263-5857