アマリリス Amaryllis

2009年度 夏 No.94

美術館の改修工事について

当館は昭和61年に開館してから23年が経過し、施設の各箇所に補修やメンテナンスが必要となってきました。
また、今年6月には富士山静岡空港が開港し、県外や海外からの来館者も増えることが期待されているため、これまで以上のサービスの向上やアメニティの充実が求められています。
こうした問題を解決していくため、当館では昨年度から比較的規模の大きな工事を進めております。
昨年度は、これまで提案ボックスやアンケートで設置を求める声が多かったカフェの設置工事、ユニバーサルデザインに対応した和式便器の洋式化の工事、海外の来館者にも安心して利用してもらえることを目的とした館内案内板の多言語化(韓国語と中国語の追加)など、サービスの向上に重点を置いた改修工事を実施しました。

そして、今年度は、展示室及び県民ギャラリーの移動式展示パネルの修繕工事、本館2階部分のカーペットの貼替工事、県民ギャラリーの床面貼替工事を計画しております。
特に、移動展示パネルは、それぞれの大きさは異なるものの、高さ約4m、幅が最大で約7mという巨大なパネルが館内全体で約70枚あり、それぞれの駆動部品の交換やクロスの貼替、レールの補修などを行うため、非常に長い工期が必要となります。
そのため、今年度は、11月9日(月)から来年3月31日(水)まで、工事のため本館を閉鎖させていただき、ロダン館のみ来年1月16日(土)から3月31日(水)まで開館することといたします。
日ごろより当館を御利用いただいている皆様には、多大な御迷惑をおかけいたしますが、御理解と御協力をお願いいたします。
なお、展示室以外にも修繕が必要な箇所が存在するため、来年度以降も工事を行う予定ですが、できるだけ開館日数を減らさないよう、計画的な工事の実施に努めてまいります。
来年4月以降も、魅力あふれる展覧会を企画しておりますので、どうぞご期待ください。
(当館総務課副主任 村松斉)

美術館インフォメーションボードの写真1
美術館インフォメーションボードの写真2
これまでの日本語と英語だけでなく、韓国語と中国語(簡体字)を加えた案内板。
狩野探信守道《井出玉川・大堰川図屏風》(右隻) 部分の写真
1階に新たにカフェをオープン。
明るい雰囲気で気軽に休憩できるスペースとして評判です。

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