コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

吉祥イメージに満ちた華麗な異世界

伊藤若冲 《樹花鳥獣図屏風》

18世紀後半-19世紀前半(江戸後期)
紙本着色、六曲一双屏風
右 137.5×355.6cm 左 137.5×366.2cm
文献:41,54

身近な生き物から霊獣(麒麟、鳳凰など)まで、獣尽くし・鳥尽くしの華麗な世界が、前代未聞の描法によって繰り広げられる。若冲独創のモザイク風描法、いわゆる〈枡目描き〉による作品は、本作の他2点が知られている。

伊藤若冲(1716〜1800) 江戸中期の京で活躍。時代を代表する個性派絵師の一人。花鳥画を得意とし、特に鶏画で知られる。

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