コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

異空間

パウル・クレー 《ホールC.エントランスR2》

1920
厚紙に貼られた洋紙、油彩
21.7×46.6cm

積み木を積み上げたような不思議な空間。西欧の建築構造を幾何学形だけで表現した作品である。正面には3つの入り口、そして内部へ向かう奥行きも表現されている。それを可能にしたのは、色彩の選択とその巧みな配列である。

パウル・クレー(1879〜1940) 数多くの抽象絵画と教育の両面で多大な影響力を持ったスイスの画家。ナチスの迫害を受けたが、その作品は生前から国際的に高い評価を受けた。

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