コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

伸びやかな色彩で愛児を描いた佳品

赤城泰舒 《ギターを弾く少年》

1928(昭和3)
紙、テンペラ
64.7×49.5cm

ギターを抱える少年は作者の愛息である。窓の外の木々や縞模様の布、ギターなどの鮮やかな色彩が効いている。不透明水彩と透明水彩を併用し、高度な水彩表現に達している。

赤城泰舒(1889〜1955) 長泉町出身の静岡県ゆかりの水彩画家。大下藤次郎主宰の雑誌『みづゑ』に影響を受け、大下の内弟子として画家の道へ入った。

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