コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

無機質な画面に潜む情熱

田中敦子 《1985A》

1985(昭和60)
綿布、アクリル系樹脂塗料
330.0×218.5cm

幾重にも絡まりあう、無数の線と円。強烈な色彩の乱舞。生涯変わることなく貫かれたこの基本スタイルは、色鮮やかな電球とコードによる衝撃的な《電気服》に端を発している。

田中敦子(1932〜2005) 関西の前衛グループ「具体美術協会」に所属した後、独自の制作を追及。2000年には日本国内で、また2004年と翌年にはニューヨークとカナダで大回顧展が開催された。

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