コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

父親殺しの神話に基づく、凶暴で悲しい彫刻

イサム・ノグチ 《クロノス》

1947
ブロンズ
H.215cm

クロノスは、ギリシャ神話に登場する時の神である。父を殺し、我が子に殺された。この彫刻の制作年はノグチの父が逝去した年。吊り下げられた部分は、骨か、凶器か、涙か。あるいは神話的な悠久の「時」を示す時計の振り子であろうか。

イサム・ノグチ(1904〜1988) アメリカに生まれる。父は詩人の野口米次郎、母はアメリカ人作家。ブランクーシの助手を務めたのち、現代彫刻の巨匠となる。

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