コミュニティーボランティア活動

美術館ボランティア

静岡県立美術館ボランティアは、開館前年の1985(昭和60)年から募集と研修を始め、1986(昭和61)年4月の開館と同時に活動を開始した。以来、美術館と観覧者との架け橋となるべく活動を続けている。2010(平成22)4月からは、新体制で活動を再スタートさせ、次の基本方針のもと、6つのグループに分かれて活動している。

活動目的、方針

美術館ボランティアは、美術館の日々の活動を支え、来館者と美術館、地域と美術館を結ぶ架け橋として活動する。そのために、次の3つ活動方針を定める。

(1)来館者サービス充実
(2)美術館運営支援
(3)地域連携推進

活動内容、グループ

美術館ボランティアは、次の6グループのいずれかに所属し、活動する。

(1)ご案内グループ
エントランスでのお客様のご案内や図書閲覧室の受付、来館者アンケートの実施など、来館者対応が主な活動。

(2)展示室グループ
展示室での作品鑑賞に関わる活動で、学校班とギャラリーツアー班がある。学校班は、学校等の団体観覧の際、館内誘導や展示室での子どもたちの話し相手などをする。ギャラリーツアー班は、会話を通して、来館者に当館コレクションの魅力を伝える。来館者の美術作品への関心を引き出し、鑑賞することのおもしろさや楽しさを分かち合う。

(3)タッチツアーグループ
目の不自由な方のための、彫刻を触って鑑賞するプログラム「タッチツアー」のガイド役を行う。

(4)実技室グループ
実技室で行われる様々なイベントの手伝いを行う。画材、材料の準備と片付け、清掃作業など利用者の支援とイベント運営補助を行う。

(5)資料整理グループ
美術にまつわる資料整理に関する活動。DM整理とデータ化、ポスター掲示、閲覧室整備などを行う。

(6)地域連携・草薙ツアーグループ
“地域と美術館を結ぶ”ことを目的として、美術館周辺地域散策「草薙のんびりツアー」や、美術館とお茶を関連づけたイベントの企画・運営、美術館茶畑の保護などを行う。

募集、登録、活動期間

美術館は、より多くの方が美術館ボランティアに参加できるようにするため、原則として3年ごとに美術館ボランティアの募集を行う。ただし、美術館ボランティア募集に係る人数、期間、活動内容、資格その他の基準は、そのつど美術館が定める。

  • 現在の活動期間:平成25年4月1日~平成28年3月31日

あゆみ

1986(昭和61)年4月からの活動形態は、火曜班から日曜班までの6班編成により、ボランティア各員が月に1回、既定の活動日に来館して下記の活動を行った。
インフォメーションカウンターでの案内 、図書閲覧室の運営・公開端末利用の受付、来館者アンケート調査、障害のある方への補助、団体観覧者に対する資料配布、他館の展覧会ポスターの館内での掲示、管理、新聞記事の切り抜きや整理など、美術館活動の基本資料の整備、その他、美術館の要請に応じて美術館活動を助けること、また、この当初より当館では鑑賞研修も重要な活動と位置づけ、収蔵品展は随時、企画展は各展数回の鑑賞研修の機会を設けている。企画展開幕時には「ボランティア内覧会」を実施し、いち早く展覧会内容の把握に努め、対外的な広報活動に役立てている。
これらの活動に加えて、有志により、資料整理やデータ入力、展示室でのギャラリートーク、視覚障害者に対するタッチツアーなどのグループ活動が、順次立ち上げられ、活発に活動した。

2005(平成17)年からは、活動の多様化やボランティア各自の興味や特性をより活かすために、「日常活動班」と「グループ活動」との2組織形態となり、「グループ活動」のみの登録も可となった。「グループ活動」として、アートセンターA、アートセンターB、ギャラリートーク、草薙ツアー、講演会運営、広報支援、実技室、タッチツアーガイド、パソコン隊、ボランティア運営、旅行研修が立ち上げられた。

2006(平成18年)からは、ボランティア改革に着手した。経年による活動停滞の再活性化と、時代の変化への対応のために、組織や運営のありかたを見直した。自主的な運営を目指して、運営準備会(翌年に運営会として発足)を立ち上げ、協議を重ねる一方、美術館としても「静岡県立美術館ボランティア設置要綱」及び「登録規定」を整備した。

2009(平成21)年11月から3月末、当館開館以来初となる、大規模改修工事による長期休館があり、これを機に、これまでの議論を踏まえながら、大規模なボランティア改革を行った。まず現在のボランティア活動は平成21年11月8日をもって終了とし、平成22年4月の美術館リニューアルオープンから始まる新ボランティアについては、活動内容を見直した上で広く募集をかけることとした(既存ボランティアも新たに応募し、選考、研修を受けることとなった)。  活動の骨子となる3つの基本方針すなわち「来館者サービス充実」、「美術館運営支援」、「地域連携推進」を定め、この方針に沿って活動できる人を募った。活動期間は3年間と定め、活動内容は6グループ制として整理、統合し(兼任不可)、定員数を見直し、また「静岡県立美術館ボランティア設置要綱」を改正した。

2009(平成21)年10月より募集を開始し、11月、12月に募集説明会を開催、12月中旬、募集締め切り。

2010(平成22)1月、面接、選考。1月から3月にかけて、全体とグループ別の計7回の研修を行い、登録意志の確認と、登録申請(および誓約書提出)を経て、4月1日、登録者118名による新ボランティア活動が開始された。
次回ボランティア募集は平成27年度を予定している。