展覧会2011年度 企画展

草原の王朝 契丹 ー美しき3人のプリンセスー

背景写真右/「上京南塔」赤峰市バイリン左旗

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いまからおよそ1000年前、唐王朝が滅亡し中華世界が混沌を続ける中、北アジアの草原地帯に生まれた一大王朝が「契丹(きったん)」です。巧みな騎馬戦術と唐を継承する高い工芸技術によって国力を増大させ、200年の長きにわたって栄華を極めました。
本展覧会では、契丹文化の粋を集めた、美しい宝飾品、ガラス細工、陶磁器などの文化財を、契丹を生きた3人のプリンセスに焦点を当てて紹介します。
世界初公開50件、一級文物45件を含む、選りすぐりの作品127件から、知られざる契丹文化の全貌に迫ります。


写真上「鳳凰文冠」11世紀前半
写真下「鞍」11世紀前半
内蒙古文物考古研究所蔵(2点とも)
夭折(ようせつ)のプリンセスと遊牧騎馬文化の精粋
第五代皇帝を祖父にもち、18歳の若さで亡くなったプリンセス・陳国公主(ちんこくこうしゅ)。彼女は、黄金のマスクと銀の冠を身につけ、美しい馬具と共に埋葬されました。


写真上「彩色木棺」10世紀前半
写真下左「マカラ形耳飾り」10世紀前半
写真下右「獅子文盒」10世紀前半
内蒙古文物考古研究所蔵(3点とも)
世界初公開!
トルキ山古墓に眠っていた、契丹建国時代を生きたプリンセス

2003年に発見されたトルキ山古墓に埋葬されていた、契丹の建国者・耶律阿保機(やりつあぼき)の時代を生きたプリンセス。副葬品の多くは、唐の文化を感じさせるもので、その豪華さや質の高さは、彼女の身分の高さを示しています。


写真左「騎馬人物文袱紗」11世紀前半
写真右「十方仏塔」11世紀前半
巴林右旗博物館蔵(2点とも)
白塔に込めた皇太后の祈り
第六代皇帝聖帝夫人・章聖皇太后(しょうせいこうたいごう)は、夫の供養のために白亜の仏塔を建て、100基以上の舎利塔、香薬、陶磁器、染織品などを奉納しました。仏教国家であった契丹の信仰の篤(あつ)さがうかがえます。

開催期間 2011年 12月17日(土)〜2012年3月4日(日)
開館時間 午前10時〜午後5時30分
※展示室への入室は午後5時まで
休館日 毎週月曜日、及び年末年始(12月29日〜1月1日)
※ただし、1月2日・9日(月)は開館、1月10日(火)は休館
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
高・大学・70歳以上 600円(500円)
中学生以下 無料
※()内は20名以上の団体および前売料金
※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料。 

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会期中のイベント 詳細は、こちらまでお問い合わせください。 当館学芸課 TEL:054-263-5857

清水銀行PRESENTS
特別講演会[当館講堂]

※受付終了しました
「日本と契丹―11世紀の仏教遺産」
1月22日(日) 14:00~15:30
講師/神居文彰氏(平等院住職)
※定員 250名
●申込方法
ハガキまたはFAX(054-284-9031)に、郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・希望枚数を明記し、下記までお送りください。
〒422-8670(住所不要)静岡新聞社・静岡放送 企画事業局 清水銀行プレゼンツ「契丹展」特別講演会係 宛
締切/平成24年1月10日必着
※当選は聴講券の発送をもって発表とかえさせて頂きます。
※要申込・無料
連続講演会[当館講堂] いずれも14:00~15:30 ※要申込・先着順・無料 【第1回】「契丹王朝と3人のプリンセス」 ※終了しました
1月8日(日)
講師:市元塁氏(九州国立博物館研究員)
【第2回】「唐と契丹 華麗なる金銀器」 ※終了しました
2月5日(日)
講師:原田一敏氏(東京藝術大学大学美術館教授)
【第3回】「契丹王族の仏教信仰」 ※終了しました
2月19日(日)
講師:古松崇志氏(岡山大学准教授)
●申込方法
往復はがきに、
(1)希望日 (2)氏名 (3)住所 (4)電話番号
をご記入の上、当館学芸課「契丹展連続講演会係」までお送りください。(一通につき一名様)
担当学芸員による
フロアレクチャー[展示室]
1月7日(土)、2月18日(土)14:00~15:00
※集合場所 企画展第1展示室(観覧料が必要です)
実技室イベント 1月28日(土)「色彩アトリエ むかしむかしの色探し
※要申込
ロダン館イベント ◎12月20日(火)「ロダンと朗読とチェロの午後」(仮)
◎12月27日(火)~2月12日(日)「もっともっとロダン館
※展望台に登って《地獄の門》上部を間近にごらんいただけます。

主催:静岡県立美術館、 静岡新聞社・静岡放送、 内蒙古博物院 特別協賛:清水銀行
協力:日本航空 出品協力:内蒙古自治区文化庁、内蒙古自治区文物局、内蒙古文物考古研究所
後援:外務省、文化庁、中国大使館 企画協力:株式会社 大広 [ふじのくに芸術祭共催事業]

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