展覧会2008年 収蔵品展 特集

草間彌生 ≪水上の蛍≫

2008年に当館のコレクションに加わった草間彌生の《水上の蛍》は、鏡で囲まれた3次元の中に入って、空間全体を鑑賞する作品です。
一見、倉庫のような無愛想な構造物の扉を開けると、暗闇の中でまばゆいばかりに輝く無数の電飾の光が、目に飛び込んできます。足元に伸びる通路をたどって部屋の中まで進むと、頭上に吊り下げられた150灯の電飾の光が、壁や天井の鏡面と、足元で揺れる水面に映りこんで、現実空間だけでなく、虚構空間の中で無限に増殖して行くようにも見えます。
《水上の蛍》は、全部で3バージョン作られており、日本では、静岡県立美術館でのみご覧いただけます。

水上の蛍 写真1
《水上の蛍》 2000(平成12)年
鏡、金属、電球、木、アクリル板、水

開催期間 9月9日(火)〜12月26日(金)
開館時間 午前10時〜午後5時30分
※展示室への入室は午後5時まで
休館日 毎週月曜日
※ただし月曜祝日の場合は開館、翌火曜休館
観覧料 一般・大学生 300円(200円)
高校生以下、70歳以上無料
※()内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は、無料。