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河村 文鳳
KAWAMURA Bunpo

18世紀後半−19世紀前半




武陵桃源図屏風 武陵桃源図屏風

武陵桃源図屏風

19世紀前半(江戸後期)
紙本墨画淡彩、六曲一双屏風 各157.0×357.7cm
平成10年度購入

文鳳は岸駒(がんく)に師事した岸派の絵師。京都で活躍した。岸駒のほか諸家に出入りして自己の作風を形成したと評される。絵入版本を多く出版するなど、当時においてはかなり有力な画人であったと思われるが、遺作はきわめてすくない。 本作は、武陵桃源の故事(桃の花の咲く仙境に漁夫が迷い込み、帰るのを忘れたという故事/出典は陶淵明の『桃花源記』)を力強い独特の筆致で描いた屏風で、文鳳の風景表現の特徴をしめした大作として貴重である。


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