1796-1846(寛政8-弘化3)
竹雀図屏風
1833-46(天保4-弘化3) 紙本金地着色 各168.3×370.4 平成10年度購入
大画面の総金地に竹を配し、さまざまな姿の雀を各隻45羽ずつ描きこんでいる。明瞭な形態の竹に伝統的な狩野派の手法をみせる一方、雀にはスケッチ風の軽快な描写をみせ、円山派などからの影響を窺わせている。狩野晴川画のなかでは珍しく鑑賞性の強い作品であり、今後の晴川院研究にとって重要な作例。