1878-1972(明治11-昭和47)
国芳・芳年・年方の画系を継ぐ清方は、江戸時代以来の抒情的な浮世絵を、明治の近代的な感覚のうちに、新しい美人画・風俗画へと発展させ、独特の清楚な筆致により、瀟栖な画境をひらいた画家として知られている。 |
朝顔日記 1939(昭和14)年 |
≪朝顔日記≫は、江戸時代以来の人気狂言『生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)』に主題を求めた作品であり、防州大内家のお家騒動を背景に、若侍宮城阿曽次郎と、芸州岸戸家の家老秋月弓之助の娘深雪との波瀾にみちた情話を描いている。 |