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ピエール=エティエンヌ=テオドール・ルソー
Pierre-Etienne-Theodore ROUSSEAU

1812-1867
ジュラ地方、草葺き屋根の家

ジュラ地方、草葺き屋根の家

1834年頃
22.9×32.1cm
キャンヴァスに貼った紙、油彩
平成14年度購入


この小品に描かれているのは、スイスとの国境に近いジュラ地方の山村風景と言われている。若い頃からルソーは、画材を背負いフランス各地の山野を巡り歩き、名もない片田舎の風景を好んで描いていた。乾いた地面の広がり、急勾配の草葺き屋根、不規則な形をみせる山々は、ルソーの心を強く捉えたのだろう。画家の関心は、変化と起伏にとんだ現実の眺めにあり、過去の風景画家たちが魅了された古代神話の世界からは完全に遠ざかっている。近年ではオーヴェルニュ地方(フランス中南部)の山村風景とする意見も提出されている。


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