1618頃−1652
ポンテ・モッレ[『ローマ周辺の眺め』(全6点)のひとつ] 1640年代初頭 |
20代前半にローマで活動したボトは、1641年頃ユトレヒトに帰還し、理想化されたイタリアの風景画を手がける親イタリア派第2世代を代表する画家となる。本作品はローマ周辺の景観を描いた6点の連作の1点である。連作はいずれも横長の画面のうちに、水辺の風景を描いている。ポンテ・モッレはローマを流れるテヴェレ河に架かる橋であり、ここでは橋の南のたもとから北側に、すなわち市街から外に向かう方向で描かれている。 |