1565-1629
「土」 | 「水」 |
「火」 | 「空気」 |
四大元素(全4点) 1588年頃 約16.5×20.6cm 紙、エングレーヴィング 平成13年度購入 |
ヘインU世は、16世紀末から17世紀初頭にかけて、ネーデルランドで活躍した版画家である。ネーデルランドは今日のオランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、いわゆるベネルクス3国の地域を指す。本作品は、世界を形作ると考えられていた、4つの元素を絵解きで表したもの。それぞれに関連する事物が描かれ、《土(地)》であれば大地の豊穣を示す様々な果実や狩の場面、《水》であれば河や船、《空気(風)》であれば雲や鳥、空気を食べると信じられたカメレオン、《火》には煮炊きや火打石、火トカゲやフイゴ等が描き込まれている。 |