1797-1861(寛政9-文久元)
東海道五拾三駅・五宿名所 由井〜鞠子 1830頃(天保前期) 24.8×36.8cm 紙、木版、色摺 大判錦絵 平成14年度購入 | 東海道五拾三駅・四宿名所 岡部〜金谷 1830頃(天保前期) 24.8×36.8cm 紙、木版、色摺 大判錦絵 平成14年度購入 |
国芳は幕末期の浮世絵をリードした異色の絵師。大胆な画面構成の武者絵のほか、洋風表現を取り入れた風景画の分野でも特筆すべき業績をのこした。本作は、広重・保永堂版東海道の人気に触発され、国芳が世に問うた東海道風景版画シリーズ。数宿づつを1図にまとめた12図からなる。駅名のほか付近の名所旧跡や名物も記されており、道中記を絵画化しようとした国芳の制作意図がうかがえる。後に流行を見る広重東海道シリーズとは一線を画す作といえよう。 |