1956-(昭和31-)
音のかけら 2 1987(昭和62)年 h3.2×150.0×150.0cm 鉄、ゴム 平成13年度購入 |
金沢健一は、幾何学的な構成による鉄の彫刻を作り続けている作家である。《音のかけら》シリーズは、鉄板を様々な形に溶断し、ゴムの足をつけて並べた単純な仕組みであるが、その単純さゆえに、多様な鑑賞体験ができる。大人から子どもまで、あるいは目の不自由な人も、楽しみつつ、同時に形と音、鉄と人の関わりなどの思索へいざなわれる。鑑賞者が積極的に働きかけることによって作品が成立する、参加体験型・現代美術の秀作である。 《音のかけら2》は、このシリーズの原点となった3点のうちの一つである。 |