1864-1943(元治元年−昭和18)
新潟 信濃川 1884-85(明治17−18)頃 |
二世芳柳は下総国猿島郡に生まれ、15歳の時上京、五姓田塾に通い絵画の勉強をした。明治13(1880)年五姓田芳柳の養嗣子となり、5年後に芳柳の号を継承、二世五姓田芳柳と名乗る。彼は日本の水彩画においても草分け的存在であった。本作では信濃川の川下や、そこにもや舫う米を積む船が民家や中州を含めて丁寧な筆致で描かれる。彼が明治17(1884)年新潟県立学校に赴任、図画を教えていた頃の作品と考えられ、そうすると本作は彼の今日知られている最初の水彩画となる貴重な作である。 |