実物でたどる偉大なる文明史 |
宇宙から唯一みえる建造物といえば? 正解は「万里の長城」とのこと。この壮大なスケールの建造物は、秦の始皇帝が本格的に建て始めたものですが、それほどまでに中国は遥かな昔から、偉大な文明をもっていたのでした。この中国の古い時代に注目し、紀元前の殷(BC1600年頃〜BC1050年頃)に始まり、周・春秋戦国・秦・漢・三国・晋・南北朝・隋・唐・五代、そして宋時代(960〜1279)まで(日本の縄文時代から平安時代に相当)、およそ3000年におよぶ歴代王朝の精華をとりあげます。 展覧会では、各王朝で生み出された青銅器、石器、玉器、陶器など、一級文物(日本でいう国宝)24件を中心に時代の文化を反映した代表的な文物100件が、時代順に構成されます。中国文化のあけぼのと悠久の時の流れを、貴重な文物から感じることのできる展覧会です。なかでも、河南省の王墓から出土した漢時代の金縷・銀縷の玉衣は名品中の名品、まるで生きているかのようにリアルな秦の兵馬俑、等身大もの大きさを誇る唐三彩など、教科書などでもおなじみの歴史遺産がずらりとならびます。 実物を目の前にすることのできるまたとない機会、これを見逃す手はありません。 |
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