苛酷なシベリア抑留体験を絵画化し、戦争の悲惨さ、無意味さを訴え続けた香月泰男の没後30年を記念した展覧会を開催するにあたり、香月の生前の著書『私のシベリア』(1970年、新潮社)の実質的な執筆者であった立花隆氏をお迎えして、氏が香月から直接聞いたシベリアシリーズの真実を語っていただきます。 |
立花隆(たちばな たかし)Takashi Tachibana1940(昭和15)年、長崎市に生まれる。幼少期を北京で過ごす。1964年、東京大学仏文科卒業。文藝春秋社に入社するが、再び大学に籍を置きながらフリーライターとなる。1974年、文藝春秋社読者賞。1983年、菊池寛賞受賞。その他受賞を重ね、ニュージャーナリズムの旗手として活躍。代表的著作として、『巨悪VS言論田中ロッキードから自民党分裂まで』、『東大生はバカになったか』、『イラク戦争・日本の運命・小泉の運命』などがある。今年8月には、香月の伝記を執筆して以降、氏の香月泰男の絵と人生に対する積年の思いを込めた著書『シベリア鎭魂歌』(文藝春秋)が刊行された。 |
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