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広重・東海道五拾三次展


1997年10月18日(土)−11月3日(月・祝)開催
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歌川広重
《東海道五拾三次之内(保永堂版)蒲原 夜之雪》

広重・東海道五拾三次展
−保永堂版と隷書東海道−

 広重生誕200年を記念し、静岡県立美術館では館蔵品による「広重・東海道五拾三次展」を開催します。歌川広重(1797-1859)は、美人画や役者絵が中心だった浮世絵の世界に風景版画のジャンルを切り開いた絵師として知られますが、最初に成功した作品が、有名な「東海道五拾三次(保永堂版)」のシリーズです。「日本橋」から「三条大橋」までの宿場や街道を舞台に、旅に関わる風物や自然の景観を抒情豊かに、またときに旅する庶民の姿をいきいきと描きだし、幕末期の江戸の庶民に大きな人気を博しました。このシリーズは、広重の出世作となったばかりか、風景版画史上に金字塔をうちたてました。広重は以降、次々と風景版画の分野で傑作を生み出しました。
 本展では、保永堂版55枚に加え、後に再び東海道五十三次を題材に描いたシリーズ(「隷書東海道」)をあわせた110点を宿場ごとに展示します。広重が「東海道五拾三次」によせた様々な旅情の世界をお楽しみください。


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