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ラファエル・コラン展


平成11年9月10日(金)〜10月24日(日)


麦わら帽子を持つ婦人 1894
福岡市美術館蔵

ラファエル・コラン展
−19世紀フランスの生んだ典雅な女性美−

 ラファエル・コラン(1850-1916)という画家をご存じでしょうか。この画家は、19世紀後半から1910年代にかけてフランスで活躍したアカデミー派のひとりで、黒田清輝、久米桂一郎、和田英作といった日本の洋画家たちのパリにおける師でした。しかし、かれの画業は十分調査されてきたとは言いがたく、つい最近まで存在は知られていても実像のつかめない画家となっていました。
 今回のラファエル・コラン展は、日本の近代洋画に大きな影響を与えたこのフランス人画家のみに焦点をあて、これまで明らかにされることのなかった芸術家としての様々な側面を紹介する初の本格的な回顧展です。明るい陽光の下で微笑む若い娘。成熟した優美な上流階級の婦人。恋物語を演じる神話の世界の男女。確かな線描の技術に裏打ちされた人体デッサン。・・・こうした数々の出品作は、フランスのサロンで名声を高めたコランの魅力を十分伝えるものです。
 生誕150年を目前に開催される本展では、1870年代から1900年以降にいたるコランの絵画とデッサン、コランによる挿絵本、そしてコランの所有した日本美術のコレクションなどが紹介されます。135点前後のこれらの出品作は、コランの画業全体を眺める上で十分な質・量に達しています。




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