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平成16年1月2日(金)〜2月15日(日)


G.B.ピラネージ
《フォロ・ロマーノ、カンピドーリオから望む》


イタリア、ピラネージ版画と巡る魅惑の17 〜18世紀ローマ
 ローマ。「世界の都」とも称えられるこの地は、何と多くの人々の心を惹き付けてきたことでしょうか。一度ローマの街角に立てば、そこには数世紀を経た建築があり、幾多の人馬に踏みならされた石畳、そして青く澄み渡った空の下、積み重なる歴史の厚みを豊かに感じ取ることが出来るのです。
 18世紀イタリアの版画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720−1778)もまた、この都市に魅せられた芸術家の一人です。ヴェネツィアに生まれながら、20歳頃にローマに初めて滞在してからは、生涯のほとんどをローマで過ごし、様々な景観を迫力ある版画で描き続けました。
 とはいえピラネージにとって、ローマは単に描かれるべき風景ではありませんでした。考古学者・建築家としての顔を持つ彼は、自ら発掘に携わり、測量を繰り返すことで、かつて存在したであろう壮麗な建築の姿を、そしてかくあるべき理想の都市の姿を、そこから見出していったのです。その強烈なイメージはヨーロッパ中で人気を博し、この街への渇望を一層掻き立てていくのでした。
 本展では、『ローマの古代遺跡』『古代の壷、燭台、石碑…』など、古代ローマに寄せる彼の深い興味を示す作品や、同時代の様々な都市風景を描いた『ローマの景観』、幻想的な『牢獄』(第2版)等の連作を一堂に展示します。さらに彼の劇的な表現の源泉の一つであったと考えられる劇場デザインの世界を、ビビエーナ一族やピエトロ・リギーニの作品でご紹介。会場には現代のローマの姿の一部を写真で例示します。ピラネージの見た「ローマ」という夢の世界を、約120点の作品でお楽しみください。

ローマを散策してみる

開館時間:

10:00〜17:30(入館は17:00まで)

休 館 日: 毎週月曜日(1月12日(月)は開館し、13日(火)は休館)
観 覧 料:

一般・大学生:800円(600円) 小・中・高生:400円(300円)

( )内は20名以上の団体料金および前売料金
収蔵品展、ロダン・ウイングも併せてご覧いただけます
70歳以上の方、または身体障害手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は無料
お体の不自由な方、盲導犬をお連れの方、当館ボランティアがお手伝いしますので、どうぞお申し出下さい
託児サービス(無料)土・日曜日及び祝日(午前10:30〜午後4:30)
2時間以内、随時受付

観覧券は全国のチケットぴあ、ファミリーマート、静岡県内のサークルK、JR東海みどりの窓口、ジェイアール東海ツアーズ、グランシップにて発売
(セット券、前売券のみ静岡県内の一部書店にて取扱)

●テレフォンサービス(054-262-3737)にて展覧会情報等をお知らせしております。

会期中のイベント
■連続講演会
当館1階講堂にて 午後2時〜 (無料、申込不要)

1月25日(日) 「建築家ピラネージのローマ」
岡田哲史氏(建築家・滋賀県立大学助教授)
2月1日(日) 「永遠の都ローマ」
石鍋真澄氏(美術史家・成城大学教授)
2月8日(日) 「ローマ都市の見方」
板屋 緑氏(建築家・武蔵野美術大学教授)


■美術講座
当館1階講座室にて 午後2時〜3時30分 (無料、申込不要)

1月31日(土) 「ローマ散策」 新田建史(当館学芸員) 1月31日(土)


■学芸員によるフロア・レクチャー
当館2階展示室にて 午後1時〜 (観覧料が必要です)

1月2日(金)および毎週土曜日


■ミュージアム・コンサート
当館1階エントランスにて 午後2時〜3時ころ (無料、申込不要)

2月11日(水・祝)「リコーダー、バロック・ヴァイオリン、チェンバロによる午後のひととき」
石和美和・丹沢広樹・杉山佳代の各氏 協力:静岡音楽館AOI


主な展示作品

展観覧者の声

「ローマ散策展 PartU」について質問する

レストランで「ローマ散策展 PartU」特別料理



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