戦国武将のひとりであった山内一豊は、天文14年(1545)に尾張国に生まれ、慶長10年
(1605)に61歳で土佐国に没しました。父や兄の戦死により放浪の身となった一豊は、天下統一の野望に燃える織田信長や豊臣秀吉に仕え、地道ながら着実に出世を重ねていきます。遠江掛川5万石を与えられた後、関ヶ原合戦では掛川城を徳川家康に明け渡し、その功労によって土佐24万石の初代藩主となり、幕末まで続く土佐藩の礎を築きました。 一豊の立身出世の裏には、生涯の伴侶となった夫人(後の見性院)の助けがあったといわれています。なけなしの黄金十両をはたいての名馬購入の逸話は特に有名で、夫を支えて戦乱の時代を生き抜く妻の姿は、「内助の功」「賢婦の鏡」と後世に誉め称えられました。 信長・秀吉・家康に仕えながら、個性の強い三英傑につぶされることなく出世を遂げた一豊と夫人の生涯は、人心を掌握する才覚、迅速な判断力、夫婦愛の尊さなど、現代人に求められるものも示唆しているようです。 この特別展は、すでに放映中のNHK大河ドラマ『功名が辻』と連動して、一豊夫妻の生涯と人となりを動乱の時代背景とともに紹介します。「山内一豊とその時代」「戦国時代の女性たち」「山内家に伝えられた美と歴史」の三部で構成され、出品点数は国宝、重文、山内家に伝わる宝物の数々を含め、約250点にのぼります。 |
特別講演会 |
静岡ゆかりの豊臣大名 ―山内一豊・中村一氏・堀尾吉晴― 講師/小和田哲男氏(静岡大学教授)場所/静岡県立美術館講堂 5月3日(水・祝)14時〜15時30分 ※聴講ご希望の方は、往復はがき(1枚1名様)で下記までお申込みください。 4月23日(日)必着。先着250名。 〒422-8002 静岡市駿河区谷田53-2 静岡県立美術館「山内展講演会」係 |
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開館時間: | 10時〜17時30分(展示室への入室は17時まで) |
休 館 日: | 毎週月曜日 |
夜間開館: | 5月の毎週土曜日は20時まで (展示室への入室は19時30分まで) |
観 覧 料: | 一般・大学生1100円(900円) 小・中・高生500円(400円) 70歳以上は無料 *( )内は20名以上の前売り・団体料金 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は無料 |
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