4月から5月にかけてのすがすがしい春の1ヶ月間、浜松市美術館において、静岡県立美術館所蔵名品展を開催しました。こちらの会場では平成3年の名品展でもお世話になっていますので、今回はそれ以降新たに収蔵された作品を中心に、両館で相談しつつ出品作を決めていきました。当館のコレクションの柱である“風景表現”をテーマとして、モネやピサロ、佐伯祐三や、狩野探幽、横山大観などの人気作品が並び、迫力ある会場となりました。特に、伊藤若冲派《樹花鳥獣図屏風》は、浜松市美術館側から「是非に」とのご依頼をいただいて出品が実現した作品です。展覧会ポスターにも登場して、県西部の皆さまにも少なからぬインパクトを与えて帰ってきたようです。 (当館学芸員 森 充代) |