Thu Gates of Hell

地獄の門

作品上でのマウス操作、またはタッチ操作で、VR(ヴァーチャル・リアリティ)をご覧頂けます。様々な角度や高さからお楽しみください。

【操作方法】
PCの場合:
拡大縮小…マウスのホイールを回転
画面回転…マウスのドラッグ
画面スクロール…シフトキー+マウスのドラッグ
情報ウインドウ…アイコンをクリック
スマートフォンの場合:
拡大縮小…ピンチ(2本の指を画面に当てて広げる/閉じる)操作
画面回転…1本指でスワイプ
画面スクロール…2本指でスワイプ
情報ウインドウ…アイコンをタップ

【推奨動作環境】
PCの場合:GoogleChrome/Firefox/Safari最新バージョン
スマートフォンの場合:Android 6.0以降 Google Chrome/iOS12以降 Safari
※上記推奨環境以外では正常に動作しない場合があります。
※スマートフォンの方はwi-fi環境下のご利用を推奨しています。


制作年:1880―1917年
寸法:620×390×100
材質:ブロンズ

1880年、ロダンはフランス政府からある依頼を受けた。それは、新たに建設される装飾美術館のための門を制作する仕事で、ダンテの『神曲』を主題とすることが条件づけられていた。『神曲』は、キリスト教への信仰を根底とし、「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3部から成る長編叙事詩である。元々ダンテの讃美者だったロダンは、「地獄篇」に焦点を当て、永遠の罰に苦しむ200人以上の裸体の人物像を様々なポーズで表現した。1900年、ロダンは生前に一度だけ、石膏の《地獄の門》を公開したが、亡くなる直前まで、40年近くにわたって制作を続けたため、発注者に納められずに終わった。
現在、世界には、石膏2体、ブロンズ8体、計10体の《地獄の門》がある。スケールの大きさ、長い構想期間、数多くの逸話を残す点で、ロダン館中央にそびえ立つこの作品は、ロダンの人生と仕事に対する情熱の象徴と言える。

Auguste Rodin

オーギュスト・ロダン1840-1917

オーギュスト・ロダン1840-1917

19世紀を代表するフランスの彫刻家。1840年、警視庁の下級官吏の子として、パリに生まれる。帝国素描・算数専門学校で美術の基礎を学ぶが、国立美術学校の試験に3度失敗。セーヴル磁器工場などでの仕事を経て、40歳で≪地獄の門≫の制作を国から依頼されてから、ようやく彫刻家として認められる。以後、革新的な実験や大胆な造形力によって、20世紀彫刻への流れを準備する。