コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

水墨の妙手、友松晩年の代表作。


蜆子和尚

南泉斬描

海北友松 《禅宗祖師・散聖図押絵貼屏風》(部分)

1613(慶長18)
紙本墨画、六曲一双押絵貼屏風
各図107.2×51.5cm(総横各368.6cm)
文献:1

禅宗の二祖・六祖、高僧、散聖(正当な法系にない禅僧)の故事を描く。中国・梁楷の減筆体を学び、簡潔な濃淡の墨線と墨面だけで人物の顔と姿態を表情ゆたかに表わしている。武将山名禅高のための制作で、上部賛は、妙心寺80世・静岡臨済寺4世の鉄山宗鈍による。ここには全12図のうちの2図を掲載した。

海北友松(1533〜1615)桃山時代画壇の巨匠。浅井家重臣の家に生れた武家で、狩野元信あるいは永徳に師事したとされる。

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