豪華絢爛、永徳系絵画の逸品
咸陽宮図
帝鑑図
狩野宗眼重信 《帝鑑図・咸陽宮図屏風》
17世紀初(桃山時代)
紙本金地着色、六曲一双屏風
各155.8×362.6cm
文献:60
中国古代、皇帝の善政と悪政をしめす帝鑑図、秦始皇帝の逸話の咸陽宮図を一対として描く。抜群の保存状態で、良質の金箔地に濁りのない濃い色彩が輝く。岩を描く筆づかいの強さ、配色のあでやかさ、人物描写など、狩野永徳系絵画の傑作。高橋是清旧蔵。
狩野宗眼重信(16世紀後半〜17世紀前半) 狩野永徳の実弟である宗秀(1551〜1601)の門人。履歴不明だが、近年、研究が進展してきている。