コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

めでたい!武家か公家の婚姻に関わる金屏風。

(表)


(裏)

狩野栄信(伊川) 《桐松鳳凰・月夜葡萄図屏風》

1802-16(享和2-文化13)
表:紙本金地着色、裏:紙本金地墨画、六曲一双屏風
表:各160.3×355.8cm 裏:各172.2×363.6cm
文献:60,69

外向き・奥向きの対照的な絵を表裏に描く。桐・松・鳳凰は慶事の象徴、多くの実をつけた葡萄は多産・子孫繁栄への願いの比喩であり、金箔が祝福の輝きを放つ。鳳凰図は狩野家の伝統図様を継承したものだが、葡萄図には円山応挙や李朝絵画との関連を考えたい。

狩野栄信(伊川)(1775〜1828) 木挽町狩野第八代の幕府御用絵師。江戸後期の狩野派を代表する絵師であり、伊川、伊川院の通称で親しまれる。 代表作は静岡浅間神社拝殿の天井画。

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