1967
アルミニウム、ゼラチン・シルヴァープリント
120×120cm
辞書の中の「雨」という言葉の定義を写真に撮って、白黒を反転させ、アルミニウムパネルに貼りつけたもの。絵画や彫刻など一般的に芸術作品と考えられているものから、視覚的なイメージだけでなく、物質性もそぎ落とし、作家の頭の中で考えた観念だけを、文字のフィルターを通して示している。「芸術とは何か」という疑問を投げかけることこそがコスースが考える芸術であった。
ジョゼフ・コスース(1945〜) アメリカ、オハイオ州生まれ。1960年代半ば、抽象的な概念を、概念のまま提示する作品を発表。コンセプチュアルアートを理論、実践の両方からリードした。