今年6月、晴れて富士山が世界文化遺産に登録されました。富士山がいにしえより信仰の対象とされ、様々な芸術活動の源泉となってきたことは広く知られていますが、この機会に改めてその文化的意義を示すために、中世から近代にいたる富士山の絵画を一堂に集めた展覧会を開催いたします。
世界遺産への登録にあたっては、富士山の山体そのものとあわせて、その周囲にある神社、登山道、湖沼など数多くの構成資産が選定されています。これら構成資産は、富士山と一体となってその価値を構成し、文化的景観を創出している点に大きな意義が認められます。富士山信仰においても重要な意義を持つ「白糸ノ滝」や、地理的には富士山からやや離れた場所にある「三保松原」が構成資産として選定されたのは、このためです。とりわけ、芸術の源泉という意味で、両者の果たしている役割は非常に大きいといえるでしょう。本展ではこの点に注目し、富士山信仰はもとより、静岡県の名勝として名高い「三保松原」「白糸ノ滝」が富士山と組み合わされることで、どのような景観を形作ってきたのかについても検証します。
開催期間 | 2013年 9月7日(土)〜10月20日(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時30分 ※展示室への入室は午後5時まで |
休館日 | 毎週月曜日 ※9月16日、23日、10月14日(月・祝)は開館し、翌日火曜日休館 |
観覧料 |
一般 600円(400円) 70歳以上 300円(200円) 大学生以下 無料 ※()内は20名以上の団体および前売料金(前売り券は9月6日(金)まで販売) ※ロダン館も併せてご覧いただけます。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料 |
※いずれも申込不要、先着順。
特別講演会 |
「世界遺産としての富士山―外国人の見聞を中心に―」 講師:芳賀 徹(当館館長) 9月15日(日) 午後2時~3時30分 当館講堂 ※申込不要、無料、先着250名様まで。 |
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美術講座 |
「富士山―信仰と芸術の山―」 講師:福士雄也(当館学芸員) 10月6日(日) 午後2時~3時30分 当館講座室 ※申込不要、無料。 |
学芸員による フロアレクチャー |
9月14日(土)、9月23日(月・祝)、 9月29日(日)、 10月13日(日) 当館学芸員が展示室にて展覧会の解説を行います。 いずれも、午後2時~3時 集合場所:企画展第1展示室 ※申込不要、観覧料が必要です。 |
ギャラリーツアー |
当館ボランティアが対話形式で展示室の作品をご案内します(各回30分程度)。 集合場所:収蔵品展入口、申込不要 9月14日(土)、9月15日(日)、9月28日(土)、 9月29日(日)、10月12日(土)、10月13日(日) いずれも11:00~、12:00~ 集合場所:企画展 第1展示室、申込不要 ※本展観覧料が必要です。 |
主催:静岡県立美術館、静岡新聞社・静岡放送
特別協賛:清水銀行