ヨーロッパで風景画が成立したのが、バロックと呼ばれる17世紀のことと言われています。この頃から独立したジャンルとしての風景画は発展を遂げていったのです。市民の誇る街の姿や、理想の暮らしとしての牧歌的な風景など、単なる物語の背景ではなくなった風景画は、様々な形を取るようになっていきました。
近代になると、「目に見えるままの風景」を求める動きが、一層活発になっていきます。描かれることのなかった場所が描かれ、それまでは考えられなかった画風が現われ、やがて画家の思いを激烈に表現する表現主義や、絵画の純粋な形を追い求める抽象主義など、「感じるがままの風景」にまで展開していきます。
この「ヨーロッパ絵画 バロックから近代へ」では、こうした絵画史の大きな潮流に沿って、静岡県立美術館の所蔵作品を展示します。オールド・マスターと呼ばれる画家の作品から、近代の名品まで、当館の誇るコレクションをお楽しみ下さい。
開催期間 | 2009年 1月2日(金)〜2月12日(木) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時30分 ※入室は閉館30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日 ※2009年1月12日(月)は開館し、翌日火曜日に休館 |
観覧料 |
一般・大学生300円(200円) 高校生以下、70歳以上無料 ※企画展をご覧になった方は無料。企画展の観覧料は、展覧会ごとに変わります。 ※()内は20名以上の団体料金 ※ロダン館も併せてご覧いただけます。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は、無料。 |
フロアレクチャー |
当館学芸員が、展示室で展示作品について解説します。 1月17日(土)14:00〜14:30 |
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