16世紀イギリスのトマス・モア以来繰り返し説かれてきた合理主義的理想の都市国家「ユートピア」は、19世紀の社会主義を経て、20世紀のソ連邦瓦解とともにこの地上から姿を消しました。いまの私 たちの心に残されている理想の、そして夢想の楽園は、5世紀初めの中国詩人・陶淵明が語った、桃の 花咲く谷間のかなたの、鶏犬の声相聞こえる桃花源の村里しかもはやないのではないでしょうか。陶淵 明の作以来今日に至るまで久しく深く中国・韓国・日本の詩歌・物語・絵画に語られ描かれてきたこの 東アジア理想郷の系譜を、作品に即してたどり直してみましょう。
日時 | 平成22年11月23日(火・祝) 14:00〜15:30 |
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会場等 | 静岡県立美術館講堂/先着順・申込不要・無料 |
講演者 |
芳賀 徹(当館館長) 【プロフィール】 東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授 京都造形芸術大学学長(平成11年から平成19年) 静岡県立美術館館長(平成22年4月から) 専門 近代日本比較文化史、比較文学 |
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問い合わせ | 静岡県立美術館総務課 TEL:054-263-5755 |
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