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「静岡ゆかりの画家たち」展 
-幕府御用絵師から文化勲章受章者まで-

2002年2月1日(金)〜3月31日(日)

 「静岡ゆかりの画家たち」と聞いて、皆さんは誰を思い浮かべますか?秋野不矩、中村岳陵、曽宮一念、北川民次など。静岡県には、中央画壇だけではなく、世界にも通用する画家がいます。これまで、当館ではこうした作家を紹介する展覧会を「静岡の美術」シリーズとして全8回にわたり企画してきました。それとともに、関連する作家の収蔵品も着実に増えてきています。そこで今回は、これら作家をすべて登場させて、改めて静岡という風光明媚な土地との関わりを考えてみたいと思います。富士山、三保松原など絵画の題材が豊富な静岡には、多くの画家が往来し制作してきました。心身を癒し、文化を育む場所であったわけです。題材を求め静岡に移り住んだ画家、この地から中央、世界へと飛躍した画家、地元の美術の発展に尽力した画家と、それぞれ特色はあるにせよ、静岡は様々な芸術を育んできました。
 東京で開催される有名な画家や世界の美術館のコレクションを紹介する展覧会も見ごたえはありますが、本展覧会は、静岡県立美術館以外では決して観ることのできないものです。ご自身の住んでおられる地域の美術に親しむことによって、静岡の魅力を再認することになるでしょうし、また、県内の方だけではなく、多くの皆さんに静岡の美術の魅力を知って頂く絶好の機会にもなると考えております。
 このたび、天竜市に生まれ、日本画に革新をもたらし、文化勲章を受章した秋野不矩氏が逝去されました。本展には、当館所蔵作をはじめ、晩年アフリカに取材した作品を展示いたします。

(当館学芸員 泰井 良)

中村岳陵 《残照》
1961年 紙本着色
北川民次 《タスコの祭》
1937年 テンペラ、キャンヴァス
秋野不矩 《廻廊》
1984年 紙本金地彩色

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