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普及事業報告 「実技室の新プログラム紹介」

今年度、当館の実技室ではスケジュールを大幅に組み替えて、子どもから大人まで一緒に楽しめる新しいプログラムを幾つか導入しました。今回は、開始してから半年経ち、定着してきた感がある、これらの普及事業についてご報告します。
○土曜工作室
毎月第4土曜日に開催される、大人から子どもまでを対象としたこのプログラム。彫刻や立体造形の面白さを発見、体験してもらうため、粘土やダンボール、新聞紙や石膏など、様々な素材を存分に使って、多様な遊びを提案しています。毎回、参加者の予想を超えるスケールの大きな活動は驚きの連続。講師の石上和弘氏(彫刻家)の指導を受けながら、夢中で取り組んだ子どもたちが「またやりたい!」と口々に言い残して帰宅することからも分かるように、充実した内容の講座になりました。

土曜工作室8月 「ダンボールで家を作る!」
○色彩アトリエ
一方、第1土曜日には年10回、色彩アトリエが開催されます。こちらは「先入観を取り払って描く」ことの面白さや、色彩が持つ魅力を感じてもらえる講座です。講師は画家の持塚三樹氏。草の根っこを筆にしたり、クレヨンで虹色のカーボン紙を作るなど、様々な画材を使って制作するうちに、参加者の小中学生には、上手なことだけが絵を描く楽しさではないと、気付いてもらえるはずです。それは、一緒に活動する保護者の方でも同じではないでしょうか。

色彩アトリエ11月 「ガラス越しの風景」
○絵の具開放日
自分の体よりはるかに大きなスペースに、のびのびと絵を描く喜びを感じてほしい。そのような思いから、晴れた日は屋外の石畳に、雨天時や寒い季節は実技室に吊るした大きな透明ビニールクロスに、自由に描くのが絵の具開放日です。何かの形を描かなくても構いません。むしろ、子どもたちはどんどん自分たちで絵の具遊びを発明して、楽しんでいるように見えます。大人の方も、子どもと一緒に心を開放し、たっぷり楽しんでください。今年度から年10回、第1日曜日に実施されていますが、定番の粘土開放日のように、多くの方に喜ばれる企画に育てて行きたいものです。
(当館学芸課主任 福元清志)


室内で行う「絵の具開放日」




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