横山飛鳥さんのコメント 私の故郷である静岡県はお茶の産地です。幼少の頃より茶畑で遊び、食卓に上る新茶に春を感じていたことが、懐かしく思い出されます。 「わたしの居場所」と題された本展において私は、自分のルーツのひとつである「お茶」をテーマとして作品を展開いたします。
静岡県立美術館の中庭−まわりを建物に囲まれたこの場所に立つと、青竹の擦れあう音と切り取られた空から降ってくる光に、感性を刺激されます。ここにある石の造型物は、観客の視線を空へと導く仕掛けであるかのように感じられました。 静かな時の流れを感じることができるこの場所を、この美術館におけるわたしの居場所として選び、茶室「天空庵」を設置します。