がんばっている若者をみるのは、とても勇気付けられることです。美術の世界でも、こつこつ制作に励んで、しぶとく生き抜いている若手作家たちがいます。そうした人達の作品、活動を一年間かけて次々にご紹介するのが、この静岡New
Art「わたしの居場所」展です。しかし展示室に飾るのではなく、エントランスや廊下、中庭など、普段は見過ごしているような場所を作家が探し出して利用します。これは、美術館の中に、自分の作品と、そして「現代美術」の居場所を探してみようとする試みなのです。
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作家プロフィール
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高橋唐子 |
1979 |
静岡県浜松市生まれ |
2003 |
女子美術大学大学院 美術研究科修了 |
真買ゐ物(マガイモノ)芸術製作所を設立し、世界の名画名品をマネするキットを作成、販売する活動を続けている。また、ツアーガイド、神主、喫茶店員などに扮したパフォーマンスも展開。 |
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安岐理加 |
1971 |
香川県小豆島生まれ |
1994 |
名古屋芸術大学彫刻科卒業 |
1996 |
沖縄県立芸術大学研究生修了 |
個展、グループ展多数。日々のささやかな感情をもとに、自己と他者の関係を探るインスタレーションを作る。「まいにち」「僕には僕の狂気がある」「ふゆかいなかや」「日々のたしなみ」「大人しい狂気」「雨は降る わたしは私だけの場所へかえる」「Homesicknessホームシック」「雨の温度」など、見る人の心の琴線に響く作品たち。ドライブや釣りなどでよく来静する。 |
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横山飛鳥 |
1975 |
静岡県浜松市生まれ |
1998 |
多摩美術大学油画専攻卒業/福沢一郎賞 |
個展、グループ展多数。光と空間を問うインスタレーションを作る。水、蓄光塗料、塩など、様々な材料を用いながらも、常に光に満ちた世界を作り出す。それはまるで海底から空を見上げるような。第4回雨引の里と彫刻で発表した《天空光》は、多くの注目を集めた。昨今は、海外のグループ展でも活躍。 |
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